1×2×3×4×…×97×98×99×100をした数について、次の各問いに答えなさい。
(1)この数は、7で何回割り切れますか。
共立女子中学(2010年)
(2)この数は、終わりに0が何個並びますか。
数の性質の典型問題の1つである「何回割り切れる?問題」です。典型問題ですので、志望校の偏差値問わず全受験生に理解してほしい問題となります。サクッと解く自信がない子は是非トライしてみてください。
難度
Lv.1 中学受験 基本問題
各単元の基本問題。1から基本ポイントの確認や弱点補強をしたい受験生や、5~6年生の通常カリキュラムの復習にオススメです。4年生も既習単元の問題は積極的にチャレンジしてみてください。
※偏差値の目安やその他難度の詳細などはコチラをご覧ください。
解説
(1)この数は、7で何回割り切れますか。
7で1回割れる数は必ず×7を1個持っている。×7を1個持つのは7の倍数ですが、49の倍数(7×7×整数)のように×7を2個持っている数もあるので、その点も考慮して解き進めましょう。
「÷7が1回出来る」→「割られる数に×7が1個いる」
つまり、7で何回割り切れる?問題は、×7が何個あるかを考えよう。7の倍数が何個あるかではないので注意せよ。
100÷7=14…2(7の倍数は14個)
100÷49=2…2(49の倍数は2個)
よって、×7の個数は14+2=16個なので、16回が答えとなります。
(2)この数は、終わりに0が何個並びますか。
「0が1個並ぶ」→「割られる数に×10が1個いる」→「割られる数に×2、×5が1個ずついる」→「×2、×5の内、少ない方の×5を探す」と考えます。
つまり、0が何個並ぶ?は、×5が何個あるかを考えよう。(ただし、1から始まる連続する整数の積である場合のみ)
10の倍数が何個あるかではないので注意せよ。
100÷5=20(5の倍数は20個)
100÷25=4(25の倍数は4個)
よって、×5の個数は20+4=24個なので、24個が答えとなります。
Kとピヨまるの談話室
(2)のコメントに(ただし、1から始まる連続する整数の積である場合のみ)とカッコ書きがありますが、これはどういう意味ざんしょ?
(…ざんしょ?)
1から始まる連続する整数の場合は、×2と×5の個数を比べた際に最低でも2回に1回は出てくる×2の方が必ず多いという事が分かる。
ただし、この「1から始まる連続する整数」という前提が崩れたらどうなるか?ということを色々な数で考えてみましょう。×5の方が多いときがあるかもしれないよ?
ふ~む。まずは自分で考えてみろという事ですね。合点承知の助!
どこで覚えたん?それ。
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