次の問いの□にあてはまるものを入れなさい。
あるスーパーで商品Aを500個仕入れ,25%の利益を見込んで定価をつけました。これを定価の12%引きで売ると,1個につき38円の利益があります。
(1)商品Aの仕入れ値は1個▢円です。
(2)商品Aを定価で▢個売った後,特売日に残りすべてを定価の12%引きで売ったら,500個すべての利益の合計が31084円になりました。
女子学院中学(2017年)
女子御三家の女子学院中学より売買損益算の問題です。過去問解説記事の使い方をご参照の上、ご活用ください。
難度
Lv.2 中学受験 標準問題
全受験生にオススメの中学受験算数の標準問題をまとめています。シンプルな問題設定が多いため、算数の各単元のポイント整理にも有効です。本レベルの演習を通じて、受験算数の基礎固めを行いましょう。
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解説
(1) 商品Aの仕入れ値は?
商品Aの1個あたりの仕入れ値を①とします。
すると、売値は①×1.25×0.88で求められ、以下のように整理することが出来ます。
1個あたりの利益は仕入れ値の0.1倍ですので、仕入れ値①は、38円÷0.1=380円となります。
(2) 商品Aを定価で何個売ったか?
まずは、必要な情報を整理しましょう!
定価で売る時の1個あたりの利益は、380円×0.25=95円
定価の12%引きで売る時の1個あたりの利益は、38円
これらを組み合わせて、合計500個売った時の利益が31084円となります。
整理すると、自ずと解き方も見えてきます。
つるかめちゃんですね?
はい、今回は定価で何個売ったかが聞かれているので、定価の12%引きで式を作ります。
(31084-38×500)÷(95-38)=212
よって、商品Aは定価で212個売ったことが分かります。
Kとピヨまるの談話室
(2)のつるかめ算は利益に着目していますが、売上に着目してはいけないの?
してはいけないか?と聞かれたら、別にしても良いよ。やや遠回りだけどね。
今回は全体の利益が既に出ているし、1個あたりの利益もすぐ出せる。つまり、売上に着目するよりも、利益に着目して、つるかめ算をした方が金額も小さいし答えに早くたどり着けるよ。
常に利益に着目せよと言っているわけではなく、「ベストな方を選択せよ!臨機応変に対応せよ!」という事だね。
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